2010/4/7 もう時間は残っていない。

  

 

燃えないゴミを捨てに出る。
雲がたれこめて暗い朝、風が強く冷え込む。 
24時過ぎに寝たのに8時過ぎまで蒲団に入っていた。
疲れがとれない、ような気がする。
ロクに働いてないのに…。
明らかにダメ人間。
 

都合良く言えば、ベテラン投手が力の配分を加減して投げ続けているのに似ている。
1イニング全力投球すればあとが続かないのを身をもって知っているから。
53歳、現場で働いているスタッフではどこへいってもほぼ最年長。
こうして書くとヘコたれるよなあ。
世の中の同世代はどうなんだろうか。
60過ぎてもバリバリやってる人もいるよ。
まだ53だ。
こういうのは気合いで乗り切れるものなのだろか。
何か魔法は無いのだろうか。


なーんて愚痴っても時間は戻らないよ。
体が昔のように動かない悲しみ。
朝、起きたらすでに疲れている淋しさ。
年若の人には理解しがたいでしょうね。
僕だって悔しいです。


知人のブログにこんな記述があった。
釧路の旅人宿のご主人はいまピアノでバッハに挑戦している。
ブログに時々、苦戦している模様が記される。
先日、ピアノの教師をしている人が彼の自宅兼カレー屋を訪れた。
一部をちょっと紹介させてもらう。
http://d.hatena.ne.jp/yasumizaka/20100406/p1


 随分前から懇意にしていただいているピアノの先生。
 バッハの弾き方をお聞きした。
 「もう一度バイエルからやった方がいいですかねえ?」と聞くと
 「もうそんな時間は残っていない、必ずできるので、好きな曲を根気よくやること、
 特にバッハは左手を右手の倍練習すること・・・」と言われた。


 「もうそんなに時間は残っていない」

 
 すごい言葉だ。   

                (「休坂」の酔いどれ日記より)

 

今朝、たまたまだが木村拓也コーチの訃報に接した。
享年37、呆然とするしかない。
もうそんなに時間は残っていない。
重く、強く、心に響く。


…読売朝刊を読んで思う。
今日の朝刊は“やっぱり新聞が一番”と紙上キャンペーンに紙面を割いている。
厳選された情報、信頼性、取材力はメディアで随一、小さな記事にも感動あり、との趣旨で
福山雅治、小泉今日子、宮根誠二ら著名人のインタビューで新聞asNo.1をアピールしている。
異を唱えるつもりはないが、個人的なことを言えば最近は毎日読んでいる新聞よりも、
ラジオやブログ記事に心動かされることの方が多い。いや、ホントに。
旅に出たり、映画やライブや展覧会を見に行ったり、世界のことを考えたりするときに
僕が行動を起こすきっかけはネット情報が大半だ。
世代的には少数派なのかも知れない。(微妙かな?)
新しいことを自慢しているわけではない。
軽佻浮薄と思われるかもしれないが、正直そうなっているのは間違いない。
今でももちろん新聞紙上でライブや映画の紹介記事を読むことも多い。
でも、なんだかズレているような感じがするのだ。
若い人が記事を書いていても、おっさんが書いているような上から目線を感じてしまう。


仕掛け、からくり(システム)の目新しさに踊らされている時代ではすでにないと思う。


…日記の前置きが長くなった。
体重73.10キロ、血糖値99、血圧134-87、心拍数65、ジョギン距離5キロ。


今朝もジーン長尾のAmusic Morning765を聞く。
思えばベーグルという食べ物を教えてもらったのはこの番組だった。
ベーグル、初めて聞いた異国の食べもの。
1993年10月、自転車旅行したゴール地点のサンディエゴのモールで初めて食べた。
ホイップしたクリームチーズが載っていてマジで美味しかった。
その旅を終えて帰国したのは伊丹空港だった。
ミネーロと当時嫁さんだったマユコさんが空港まで迎えに来てくれた。
彼女がいまサンディエゴに住んでいる。
不思議なもんですね。


ジーン長尾、今日はキャロル・キングとジェームス・テイラーを特集している。
たまらんですね。


若き日のふたり。

 


…仕事の合間を縫って試写会に行く。
ジョニー・トー監督の新作『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』

 

この監督は唯一無二の存在です。
一度は見て下さい。
ストーリーが無茶なのは前作も同じ。
前作『エグザイル 絆』のテーマはズバリ“絆(きずな)” だった。
今回は“約束”なのですね。
行き当たりばったりで荒唐無稽。
でも、悪くない。


本編中に何度も食卓のシーンが出てくる。
すごく旨そうだ。
これも映画の楽しみ。
人はいっしょに食べることで絆を深める。


…夜23時前まで編集スタジオで作業。
帰宅すると部屋中にカレーの匂い。
思わずルーをつまみに本搾りを一缶。


…新党の名前がどうなろうが全く興味がない。
野党から野党に今さら何の意味があるの?
与党の時は権力に居座ってたくせに。
最悪なのはマスメディアがあたかも期待しているかように大騒ぎすること。