2012/5/21 “金環”ガチ観測@西宮

金環蝕(金環日食)の朝。
かつて、皆既日食ハンターとして世界を旅したヒロはガチな雰囲気だった。
「てんが太陽見てるとこ撮るから支えてて」と僕がゆるーい感じでへらへらしてると、
そんな場合と違うねん、とちょっと怒られそうな緊張感を発している。
銀塩(フィルム)のニコンで天体ショーを克明に記録していく。
ファインダーを覗く姿勢がいい。


大阪では282年前、名古屋では932年前、東京では173年前だった。
暗くなる皆既なら天変地異として記録されるが、
わかりにくい金環蝕は当時の庶民は気づきもしなかった可能性が高い。
大阪は1730年(享保15年)八代将軍 吉宗の時代。
名古屋は1080年(承暦4年)、平安時代 白河天皇の治世。
東京は1839年(天保10年)、幕末の動乱が始まる前夜の時代。
大河ドラマで言えば、大阪は『八代将軍吉宗』、
名古屋は『平清盛』、東京は『龍馬伝』の時代になる。
次の金環蝕はといえば…。
大阪は300年後、名古屋は29年後、東京は大阪と同じ300年後であるらしい。


でも、なんだかテレビは大騒ぎし過ぎてて逆にしらける。
知り合いの大学教授がブログに書いてたけど若い学生はそれほど興味がなかったようだ。
騒いでいたのはもう二度と見られないおじさんやおばさんばかりだったそうな。
ぼくらの世代は宇宙少年や天体少年だった人が多いし僕にもそういう時代があった。
『天文ガイド』を穴のあくまで読んだり、こづかいを貯めてビクセンの天体望遠鏡を買ったりした。
近所の玩具店が開催する観測会にも参加したり、中学生のときは仲間で集まって流星群を見た。
コミックの『宇宙兄弟』みたいなものだ。
いつのまにかみんな熱は冷めていったけど。
日食や惑星大接近とかがあると胸騒ぎするのはそのせいだと思う。
今の若い学生はそんな地味な天体現象よりもっと凄い刺激的な映像を毎日のように見ることが出来る。
現実と映像の世界は違うかも知れないけど価値観が変わってくるのは仕方ない。
旅に出なくなった理由も似たようなものかもしれない。


西宮の自宅で撮影した金環蝕の写真は現像してから追ってアップします。
ふふ、なんだか現像を待つ心持ちがなつかしい。
かつては、現像、プリント、焼き増しなんて作業を当たり前のようにしていた。
遠い昔のようだが10年ちょっと前の話。


…オンデマンドで『マチウタ』という音楽番組を見る。
平原綾香がお台場、浅草を歩き、ロケセットで「ジュピター」他を歌う。
一青窈が清澄白河、自由が丘を歩き、「喝采」や「もらい泣き」他を歌う。
ロケ場所、その背景が凄い。


録画しておいた映画『次郎長三国志』(東映)をDVDで見た。
1963年の映画、マキノ雅弘は東宝でも撮っているがこれは東映版、総天然色だ。

     

次郎長は鶴田浩二、女房のお蝶は佐久間良子。
お千という娘役で18歳の藤純子が出演している。
写真は左から法印大五郎(田中春男)、関東綱五郎(松方弘樹)、清水次郎長(鶴田浩二)、桶屋の鬼吉(山城新伍)、大政(大木実)
他にも増川仙右衛門(津川雅彦)、沼津の佐太郎(藤山寛美)、最後にちょっとだけ森の石松(長門裕之)が登場する。
娯楽映画の王道、今の僕らが見ても楽しい。
虎造の浪曲で予習しているのでなおさらだ。
解説によると東映はこの次郎長シリーズを最後に時代劇からやくざ映画に路線変更したのだという。


…グラン・マルシェで朝食用のパンを買う。
和歌山からばあばあの妹さんらがお見舞いに来てくれる。
土産に持ち帰ってもらおうとユアサで西宮の地酒と生ワインを買う。


夕食はスシロー。
かけうどん、寿司3皿(メバチの一貫づけ、剣先イカ二貫、玉子二貫)で445円也。
うどんは冷凍でコシがあって悪くない。
かけうどん130円と鉄火巻き105円で235円、これで十分な腹具合のときもある。
でも、実行する度胸はない。


8時半過ぎからポートウェーブ西宮で汗を流す。
スタジオの脂肪燃焼プログラム『昇』35分を受けてみる。
汗びっしょりになる。
軽く筋トレとプールで30分歩く。