2013/4/15 一歩も出ずの記

快晴、なのに一歩も外へ出ずに休養日とする。
クマのぬいぐるみみたいに坐ってるだけの仕事だったに疲れたのだ。  

 

…ヒロから凄い人がいるよ、と聞いて見たかったドキュメンタリーを

オンデマンド見逃し番組パックで購入。
NHKスペシャル「魂の旋律〜音を失った作曲家 佐村河内守〜」
壮絶なドキュメンタリーでした。
世界には、日本には、こんな凄い人がいるってことを知ると心揺さぶられる。
だからそうしたらいいかはわからないけど、とりあえずちゃんと生きなきゃって思う。


佐村河内守(さむらごうち まもる)という作曲家がいることを知らなかった。
現在49歳、35のときに聴覚を完全に失った。
そのせいでデジタル時代のベートーベンと呼ばれる。
絶対音感を持ち五線譜の上で複雑な曲を作ることが出来る。
交響曲 HIROSHIMA はレコード批評の読者が選ぶ世界のクラシック曲の人気投票で
ブラームスやラフマニノフやベートーベンらの巨匠にまじり、

現代の音楽家ではただ一人ベスト15に選ばれている。


聴覚を失ったといっても音のないサイレントな世界にいるわけではない。
轟音耳鳴りという重低音の耳鳴りとノイズに24時間365日襲われているという。
広島の被爆2世、聴覚を失ったことと被爆との因果関係はわからない。
番組では聴力を失った佐村河内さんを音楽の道に復帰させた少女が登場する。
弦を持つ右手の手首から先を失うという障害を持ちながら、
プロをめざすヴァイオリニスト。


ナレーションは遠藤憲治。
佐村河内さんの作曲法や交響曲HIROSHIMAの音楽的価値を説明するCGが秀逸でした。  

     
常人では想像が及ばない世界の人です。
右の映像は瞑想しているところではありません。
彼はこうして壮大なシンフォニーやレクイエムを作曲するのです。
脳内で長大なスコアが完成して、初めて実際に五線譜に書きおこす作業にとりかかる。
  

 

夕餉、我が家では実は初めての焼肉でした。
よしむらさんで阿蘇の草牛を食べてから無性に赤身が食べたくなった。
センターの赤身はランプステーキ肉をスライスしたもの。
いわゆる焼肉のタレは使わずに、塩こしょう、あるいはワサビ醤油でいただきます。