2013/3/21 追憶

晴れて寒さが戻る。
今日は必ず走るつもりだったがウエアを着てさあ出るぞとなった時点でiPod Nano が見つからない。
家さがししているうちに時間がなくなり走る気が失せる。
ストレッチだけして結局走らず。
スポイルする日々が続く。


北新地「ムジカ」にて。
(久坂部羊さんのエッセイに刺激されて久々の訪問でした)
   


昭和30年代生まれの僕らはシラケ世代と言われた。
無気力、無関心、無責任(あるいは無感動)の三無主義なんて言葉もあった。
ロスト・ゼネレーション(失われた世代)とも言われた。
呼び名が当を得ていたかは不明だが、今の若者を無気力だと言ってるのが僕らの世代だ。
ついでに言えば僕らより10年下の世代、今の40代半ばは新人類などと言われていた。
何を考えているかわからないと言われた新人類たちは大学生や高校生の親になっている。
   


…午後イチで梅田へ出て二ヶ月ぶりに散髪、もみあげの白髪が目立つようになった。
散髪後、紅茶の店MUJICA(ムジカ)に久しぶりに行く。
窓際に一人用の席があり居心地がいい。
文房具を少し買って、文庫本の新刊を3冊買う。
インディアンカレーでスパゲッティを食べて夕方からステーションシネマで映画を見る。
ようやくつかまえた『横道世之介』だ。


2年前に本の感想を少し書いてます。
2011年1月13日「世之介のことなど」

 http://d.hatena.ne.jp/shioshiohida/20110113/1294878262 
      


僕の周囲での評判がいい。
原作も好きな小説だったし、主人公の高良健吾くんもいい感じだった。

かなり好意的だったのが逆にハードルを上げてしまったのかなあ。
随所に楽しめるパートはあったものの映画として面白かったかと問われれば、うーん、と素直に答えられない。
青春回想の映画という意味で1987年の世之介世代と僕のそれとにズレがあったのは確か。
でも、物語の本質はそこじゃないだろう。
原作の放つ波動と映画のそれとがちょっとズレてるんじゃないだろうか。
決して“いい人”を追憶する映画じゃない、と原作から受け取ったのだがうまく説明出来ない。
あの “立ちつくしてしまう感覚” が動いている映画ゆえになかった。
登場人物が無言の長めのシーンが随所にあるのはそれを狙ったのかもしれないが…。
一部役者の演技が稚拙だったり、クローズアップに頼る編集の粗っぽさも目立った。
(高良くんは5ブラボーにしても)
決して嫌いな映画じゃないけど…残念。
3時間は長いです。


言葉足らず。
もう少し書きたい。
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映画のあと、別の映画を見終えたA部老師と酒豪Nさんと飲む。