2010/3/9 信州 雪明かりの夜

長野にて終日番組収録。
日帰りのスタッフは往復で8時間の鉄路の旅。
ご苦労様です。
小雪ならぬ小吹雪のスパイラルでの撮影。
かろうじて撮れるものは撮れたかな。
温泉での食事トークは収穫多し。


僕はロケ後に松本移動。
定宿の「松本ホテル花月」泊。
ここは最近Twitter割引きを始めた。
「松本ホテル花月なう」とつぶやくとビール一杯無料。


大雪の松本。
20数年、毎年のように松本に来ているがこんな雪景色は初めて。
日本海側の街に来たような。
雪明かりに浮かぶ『スタンディング8オンス』。
なんだか絵になりますね。
この酒場を舞台にした小説が書けそうだ。
(書けないけど…雰囲気だけね雰囲気)
北海道や東北、九州の酒場を舞台にしたオムニバスの短編映画が出来そうだ。
(絶対作れないけど…言ってみたいだけです)

  


地酒『七笑』の活性にごりと野菜の薩摩揚げ。
この店のつまみはどれもこれも想定外に(失礼)旨い。
値段が安いからそう思える、というわけでもないようだ。


酒メニューの豊富さに感動する。
壁に「ちょっといいウイスキー」とある。
『余市1989年』
まだソ連や東ドイツという国が地球上にあった時代の酒。
20年以上前に北の街で眠りについた酒精(スピリッツ)
幾星霜が熟成されたワンショット1500円(!)
そそられるが貧乏性なので眺めるだけにする。


タツル先生(内田樹氏)がつぶやいている。
金沢で鮨を食べてスキーして野沢温泉で酒池肉林だそうである。


いつも1軒目、プレヒートのつもりで入る8オンス。
飲んでいるうちに、今日はここでこのまま立って飲もうか、と思わせる。

   


同じブロックの反対側にある『よよぎ』へ行く。
地酒と蕎麦の静かな店。
カウンターに一人座る。
さわやかなものを、と所望すると
『美寿々 純米吟醸無濾過生』が出る。
塩尻の地酒、今年のこの蔵の新酒は出来がいいと言う。
さわやかでありながらも濃厚、僕の理想のタイプです。
蕎麦味噌が美味、たまりません。
信州の地酒に蕎麦味噌、黄金タッグ。
雪明かりの独酌、十割蕎麦で締める。