長野にて終日番組収録。
日帰りのスタッフは往復で8時間の鉄路の旅。
ご苦労様です。
小雪ならぬ小吹雪のスパイラルでの撮影。
かろうじて撮れるものは撮れたかな。
温泉での食事トークは収穫多し。
僕はロケ後に松本移動。
定宿の「松本ホテル花月」泊。
ここは最近Twitter割引きを始めた。
「松本ホテル花月なう」とつぶやくとビール一杯無料。
大雪の松本。
20数年、毎年のように松本に来ているがこんな雪景色は初めて。
日本海側の街に来たような。
雪明かりに浮かぶ『スタンディング8オンス』。
なんだか絵になりますね。
この酒場を舞台にした小説が書けそうだ。
(書けないけど…雰囲気だけね雰囲気)
北海道や東北、九州の酒場を舞台にしたオムニバスの短編映画が出来そうだ。
(絶対作れないけど…言ってみたいだけです)
地酒『七笑』の活性にごりと野菜の薩摩揚げ。
この店のつまみはどれもこれも想定外に(失礼)旨い。
値段が安いからそう思える、というわけでもないようだ。
酒メニューの豊富さに感動する。
壁に「ちょっといいウイスキー」とある。
『余市1989年』
まだソ連や東ドイツという国が地球上にあった時代の酒。
20年以上前に北の街で眠りについた酒精(スピリッツ)
幾星霜が熟成されたワンショット1500円(!)
そそられるが貧乏性なので眺めるだけにする。
タツル先生(内田樹氏)がつぶやいている。
金沢で鮨を食べてスキーして野沢温泉で酒池肉林だそうである。
いつも1軒目、プレヒートのつもりで入る8オンス。
飲んでいるうちに、今日はここでこのまま立って飲もうか、と思わせる。
同じブロックの反対側にある『よよぎ』へ行く。
地酒と蕎麦の静かな店。
カウンターに一人座る。
さわやかなものを、と所望すると
『美寿々 純米吟醸無濾過生』が出る。
塩尻の地酒、今年のこの蔵の新酒は出来がいいと言う。
さわやかでありながらも濃厚、僕の理想のタイプです。
蕎麦味噌が美味、たまりません。
信州の地酒に蕎麦味噌、黄金タッグ。
雪明かりの独酌、十割蕎麦で締める。