2013/2/28 迷惑な刑事(デカ)

今日は真面目に走った。
7キロ弱のいつもの中央緑道コース、うち4キロのラップタイムを計測。
5分16秒、5分17秒、5分23秒、5分45秒 でした。
最後の1キロが一番頑張ったのに
ストップウォッチを押すボタンを間違って15秒以上はロスしてる。
ATペースというのがあって有酸素で長く続けられて乳酸も溜まりにくいペースをさす。
僕の場合、キロ5分半くらいかな?
ハーフマラソンくらいの距離を続けて走ることが出来るペースだそうだ。
5分半で20キロ以上は現段階では無理だ。
このATペースを徐々に上げていくとレースのタイムが短縮出来るという。
自分の身体がまだまだ伸びるとサインを出している。
応えられるよう頑張ろう。


西宮に海に浮かぶカヤック。
水ぬるむ春か…。
  


…昨日、甥っ子のタカ君を見送っての帰り道。
臨港線の横断歩道を渡っていたときのこと。
右折車両が迫ってきた。
寸前で僕に気がついたようで急ブレーキをかけた運転手は驚いたように僕を見た。
老人というほどではないが七十近い高齢男性だった。
考え事をしていたのだろうか。
あるいは視野が狭くなっているのか。
僕にもわずかながらその兆候はあるのでそうかもしれない。
でも危険なことには変わりはない。
自分で気がついて欲しい。
視野が狭くなり気づくのが遅くなり判断力も衰えていたら、

咄嗟の時にブレーキとアクセルを踏み間違える。
そういうことってよくあるらしい。


高田郁さんのエッセイでご自身が交通事故に遭った体験が綴られていた。
横断歩道を渡りきろうと思ったその瞬間、右折車両が突っ込んできた。
え?嘘、と思った瞬間から周囲の音が消え情景がスローモーションになったという。
嘘、嘘、嘘と唱えてる間にはねられ頭からアスファルトに叩きつけられたという。
その描写が怖かった。
高田さんは幸いにも命をとりとめだが右手に後遺症を負った。
加害車両を運転していたのは八十路前の老人だった。
彼は自らの非を全面的に認めた。
事情聴取で高田さんは厳罰を望まないと判断した。
その後、後遺症が彼女を苦しめるようになる。
高田さんは書いている。


   厳重な処罰を望まないとしても、彼はもう運転すべきではない。
   今回はたまたま私で済んだが、次は誰かを殺すだろう。
   どうして事情聴取の時にそのことに思い至らなかったのか。
   この年になるまでいろいろと恐い思いを体験したが、

   減速せずに突っ込んでくる自動車ほど恐ろしいものはない。
   否、その光景がスローモーションで見えることほど恐いものはないのだ。
   交通事故で命を落とした人の中にも、

   同じようにスローモションで迫り来る加害車両に
  「嘘、嘘、嘘」と繰り返していた誰かがいると思うと、言葉もない。

 
                      (高田郁「晴れときどき涙雨」より)


「嘘、嘘、嘘」と唱えて死んでいく、という描写が恐かった。
突発的な事故ってそんなイメージだろう。
グアムのショッピングモールでも、エジプトのルクソールでも、
犠牲になった人は自らに起こった厄災の理由がわからないまま、
きっと「嘘、嘘、嘘」と繰り返していたと思う。


…まあ、やってることは刑事じゃくて特殊部隊だよね。
ニューヨーク市警が頼まれもしないのに休暇で訪れたモスクワで

重火器をぶちかまして街を破壊する映画です。
  

 


かつて、シリーズ1がテレビ放映されたとき淀川長治氏が言った。
「主人公の俳優はブルース・ウイリスといいます。バイ菌みたいな名前ですねえ」


ジャパン・アズ・ナンバー1、
飛ぶ鳥を落とす勢いだった日系企業のビルで、
ジョン・マクレーンがテロ事件に巻き込まれたのが1988年、
今から25年前のこと。


見て来ましたシリーズ第5弾「ダイ・ハード/ラスト・デイ」
@梅田ステーションシネマ。
邦題はラスト・デイと謳い最終章を匂わせるが、原題は a good day to die hard 、
おそらく a good day to die (死ぬにはいい日)という
インディアンの言葉からパクったもので
シリーズはまだまだ続きそうです。


今回の舞台はシリーズ史上初めての海外、舞台はロシア。
行方不明の息子ジャックを探していたジョン・マクレーンは彼がモスクワで逮捕され裁判にかけられると知る。
罪状不明だが、運がよくて終身刑、というくらい重罪らしい。
英語以外は話せないが何とかなるだろうとマクレーンは単身モスクワに乗り込む父。
(プロジェクトチームで乗りこんだらダイ・ハードじゃないよね)


実は息子ジャック・マクレーンはCIAのスパイ。
あるミッションを遂行するためロシアで極秘活動中だった。
彼の裁判はなぜか重要な政治犯と同じ日、武装集団により荒っぽく裁判所は爆破される。
息子はその政治犯を連れ出す。武装集団が彼を追う。
父マクレーンはストーリーの都合上、その裁判所近くに居合わせる。
当然のごとく巻き込まれ、逃亡中の息子マクレーンと遭遇。
おお久しぶりじゃないか、俺だ、挨拶くらいあってもいいだろう、と息子に詰め寄る。
息子がそんな状況ではないことくらい見てわからんか? 


で、そんなこんなで市街地を武装した装甲トラックと暴走チェイス。
まったく迷惑きわまりない父子です。
罪もないモスクワ市民が推定30人以上は亡くなっている。


ダイ・ハードを見て再認識したこと。

 1. CIAって結局なにがしたいのかよくわからない。
 
 2. ロシア人は私利私欲にかられた悪人か酔っぱらいばかりで全員がマフィア。 
 
 3. アメリカは外国でなら自由な破壊活動が許され、帰国すると英雄として迎えられる。
 
 4. マクレーンは今回も5回以上、明らかに死んでいる。
 
 5. 悪役はマクレーンを補足したら即座に射殺すべき。
  (能書きをたれた瞬間、ああ、こいつ死ぬね、と思った)
 
 6. アメリカ人は放射能も特殊なガスで中和できると思っている。
   たぶん、ロシア人も。
  (クライマックスの舞台がチェルノブイリの原発跡、なぜかウラニウムが大量に隠されている)


いろいろと書きましたが映画はけっこう楽しめました。
このシリーズ、ホントはついてない刑事が、自分の運命をぼやきつつ、敵をやっつけるってとこが醍醐味なのですが、
さすがに5作目になると不運にも無理がある。
僕はマクレーンが悪人を徹底的に怒らせるとこが好きなんです。
「ダイハード1」のテロリストは名優アラン・リックマン、高層ビルに一人隠れて抵抗を続ける男に彼が正気を忘れて激怒する。
人質にとられているマクレーンの奥さんがぽつりと言う。
「あの人は生きているわ。 人を…あんなに怒らせるのはあの人しかいない。」
やっぱ、これがダイハードだ。
今作は怒らせ方が足りないなあと思う。
   


今回はこの予告編(ぼやき編60秒)が好きです。
でも、なんでサティなんだ?
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これまでの4作も映画館で見た。
なんだ文句ばっか言ってるのに結構なファンじゃねえかって?
前作「ダイ・ハード4.0」は2007年の夏、すでに老いぼれ刑事となっていた。
       


ニヤリとするシーンがあった。
マクレーンがカーステレオでC.C.R.を聞く。
同乗していた若いハッカーが、何だこのカビくさいロックは、と吐き捨てる。
マクレーンは黙ってヴォリュームを最大にする。
大人げなくて、いいね!だ。
      

…映画はヒロがアサヒ友の会でもらった招待券で見た。
待ち合わせの前に大阪の駅ビル、ノースゲートビルの「ルクア」を歩く。
なんやかんや言っても日本はリッチだと思わざるを得ない。
ただし、富の偏在は痛切に感じる。
ビルにある三省堂書店から見た大阪駅。
国際空港みたいだ。
  


映画を見終えてモンベルへ行く。
ヒロが新しいストームチェイサーを買う。
成城石井で珈琲豆とホットビスケットを購入して阪神電車で帰宅。
夕食は自家製の牛丼、深夜に世界選手権の複合団体を見る。
ジャンプ好調の日本はベスト10位に4人入るもメダルを逃す。
男子ラージヒルは入賞も届かず。