2013/5/29 突然、嵐のように…眠いのだ。

梅雨入り2日目、きょうもグズついた空模様。
もうすぐ義母(ばあばあ)の一周忌。
出社前、ヒロに頼まれて法事の引き出物を買いに阪急百貨店へ行く。
阪急は1年ほど前にリニューアルオープンした。(と思う)
高級感あふれるデパ地下だ。
一生に一度食べられるかどうかわからないようなスイーツ、
有名レストランの惣菜、全国から集まった高級珍味の数々。
そんな売り場を歩いていると感動したりしている。
僕自身は何の努力もしていないのに世界は繁栄している。
なんだか自分が間違って遠くへ来てしまったような感覚に陥る。
でも中学生の頃、あの万博の会場で味わった高揚感とは少し違う。


  


ニュースデスク3連投の中日。
眠い。
強烈に眠くなる。
突然、嵐のように睡魔が襲う。
先日、散髪へ行った。
その日、いっしょに飲んだセルジオも同じ日に散髪したらしい。
寝てしもたわ、とセルジオが言う。
僕も寝た。
もちろん、今までだって床屋で寝ることはあった。
それとはちょっと違う。
もっと暴力的な睡魔なのだ。
一瞬、気をゆるめると落ちている。
恥ずかしいくらいに。


睡眠障害かも? とヒロに聞いてみたけど鼾も無呼吸睡眠も顕著ではないという。
ちょっと前に山田太一がエッセイに書いていたことを思い出す。
60代になって散歩中に突然歩けなくなって立ち尽くすことが増えた、と。
日中の強烈な睡魔も加齢による現象なのだろうか。
そういえば「傍見楼日乗」というブログ主の佐々木さんも眠気について書いていた。
自虐をこめて「困ったことにと思わず書いたが、私以外、いまのところ誰も困っているわけではない」と。
http://blog.livedoor.jp/nor_sasaki/archives/51875437.html

 

若い頃、初老のおやじが電車で大きな口を空けて眠っているのを呆れて見ていた。
みっともないなあ、と思っていたのだが、今自分がそうなってしまうと見方が変わる。
不覚にも睡魔に撃たれてしまったのだ。
どうか暖かく見守ってあげて欲しい、いや、せめて蔑まないで欲しい。


仕事終わりで帰宅する。
百貨店で買い物をした都合で梅田から阪神電車に乗る。
23時20分発の姫路行き直通特急。
山陽電車が乗り入れているので通勤用のロングシートでなく2×2のシート。
たまたま後ろに立っていて、うわ、っと思った。
坐っている人が全員スマートフォンを触っていた。
何かの演出かと思った。
スマホ通勤特急!


文庫本を読む時間がスマホに奪われた。
駅まで自転車で通う間、信号待ちの時間にもスマホを見たりする。
iPhoneにする前、信号待ちの数分に何をしていたんだろう?
たぶん、何もしてなかったはずだ。
失われた隙間。


近藤史恵『キアズマ』を読み始めた。
大学の自転車部の話。
面白い!

キアズマ

キアズマ


この歳になってもこういうスポーツ小説を読むと自分も

「選手として」やってみたいという衝動に襲われる。