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2013/5/25 きのうの顚末


小豆島日帰りツーリングの翌日の今日、僕はまた三宮に出かけて「こんぴら2」の神戸入港を待っていた。
  


…昨日、夕方に明石海峡大橋通過後にfacebook に投稿した。
大満足だった小豆島への旅の締めは冷たいビールと台湾料理、のはずだった。
が……!
       


こんぴら2が神戸港に着岸。
下船しようとした時、あるべき場所にバックパックがない!
つい15分ほど前、上記の写真をiPhoneから投稿したばかり。
iPhoneはそのサイクリング用パックのサイドポケットに入れていた。
ザックごと消えている。
あろうことかザックには財布も入っている。
ついでに言えば4枚のクレジットカード、3枚のバンクカード、保険証も財布の中。
免許証も、お土産に買ったオリーブオイルや醤油びん4本も、だ。
現金は…小豆島のコンビニで3万おろしたばっか、まだ使っていない1万円分のクオカードだって入ってる。


焦った。
まもなく一般客の下船が始まる。
船のスタッフ(売店のおばちゃん)もいっしょになって探してくれる。
見つからない。


置き引き?
下船間際、心ないドライバーが車両デッキに持って行ったとしたら一斉検問でもするしかないが…。


時間切れ。
とにかく盗難届を出しておいたら、とのこと。
三宮交番で事情を説明して僕のバックパックに手配がかかる。
iPhoneも、現金も、カードもない。
僕の手に残ったものはデジカメと自宅の鍵とブロンプトンだけだった。

 

丸玉食堂で締めのビールどころか、旅は暗転。
無一文のまま、自宅への16キロをブロンプトンで走った。


失意のまま帰宅。
ヒロは落語会からまだ帰ってない。
やるべきことをやっておこう。
2号線を自転車で走りながらザックに入っていたもの、財布にいれておいたものを頭の中でリストアップした。
iMacを起動させてTO-DOアプリに失ったものを書きこむ。
クレジットカード、バンクカード、免許証、保険証…。
それぞれの連絡先もメモしていく。
ヒロが帰宅。
事情を話すと予想通りの反応。
「だいたいさあ、普段から不注意なんや。いつかしでかすと思ったわ」と怒られる。
激しく凹む。
施設に送られることを覚悟する。


まず携帯の回線を停める。
バンクカードを停めて再発行手続きをする。
引き出された形跡はない、との情報に安堵する。
同じくクレジットカードの停止、再発行。
こちらも不正に使われた形跡無し。
よしよし。
深夜までかかってTO-DOリストをつぶしていく。


迂闊だった。
数分とはいえ下船間際に貴重品満載のザックから目を離したこと。
日頃から財布にカード類を集中させ過ぎだったことも災いした。
これ盗られたり、落としたりしたらエライことになるよなあ、と思ってたのだ。
まさか、はいつか起こるのだ。

 

明日は朝イチでソフトバンクショップへ行こう。
免許の再発行、駐輪場のカードの再発行、保険証の再発行の手続き。
行動リストを確認して、失意のまま寝る。

 

 

翌朝、ヒロは友人と京都の大文字山へ登るのだと早朝に出かけていった。
食卓に置かれた封筒に現金3万円が入っていた。
さあ、携帯の復活、免許証の再発行だ。
いつまでも落ち込んではいられない。


ふと思った。
フェリー会社にもういちど確認してみよう、と。
10年ほど前、入院中にサイフを盗まれたとき、病院内のトイレで見つかったことがあった。
犯人は留守の病室で盗み、すぐにトイレの個室に入り、現金を抜き取りサイフを捨てていったのだ。
(幸いにも現金は1500円程度しか入ってなかった)
フェリーでもその可能性はある。
確認しとこ。
高松港のジャンボフェリーへ電話した。
きのう「こんぴら2」でザックを失くした者だと告げる。
電話口で女性が言う。
「あ、シオダさんですか?」
「は、はい」
「黒いザックですよね。お預かりしてます」


あった!
「どこにあったんですか?」
「4階のデッキの喫煙所の灰皿の下にあったそうです」
??????


ザックは高松にあるという。
一瞬、高松まで取りに行こうかと思った。
電話口の女性がちょっと待って下さいと言う。
一刻も早く中身を確認したい。
カードは無事なのか、免許証は無事なのか、iPhoneは無事なのか。
女性が言う。
「こんぴら2は昨日と同じ便で神戸に行きますから神戸で受け取ってください」


神戸第三突堤、19:20着のこんぴら2を待つことになった。


携帯も、免許も、保険証も再発行の手続きは保留。
ヒロにも留守電で伝えておく。
他にやるべきことはなくなった。
突然、気が楽になった。
小豆島の写真を整理する。
美しい写真だ。
こころ晴々。


午後イチで再びブロンプトンで出発する。
今日もよく晴れて暑い。
スポーツオーソリティーでTシャツを2枚買う。
久々に青森煮干しラーメン「なかた屋」へ行く。
背あぶら濃厚魚介中華を食べる。
旨い!
旨いけど脂が気になる。
やっぱり煮干ししょうゆラーメンにしておこう。
料理人はあいかわらず別嬪さんでした。
阪急夙川から御影まで輪行する。
フェリー到着まで時間があるので灘温泉水道筋店へ行く。
久々の炭酸源泉掛け流し。
元町までブロンプトンで走る。
そして、台湾料理「丸玉食堂」だ。

 

旅のシメは丸玉食堂のはずだった。
でも、丸玉へ行ったのは今日です。
瓶ビール2本、翔詰め、冷製のかしわ、肉飯。
  


メリケンパークへ移動。
潮風に吹かれながらフェリーを待つ。
  

 

19時半、こんぴら2が神戸第三突堤に着岸。
フェリーの乗車ブリッジまで行き船内売店のおばちゃんからザックを受け取る。
およそ24時間ぶりの対面。
主と別れて高松まで旅してきたのだ。
受け取りのサインとか捺印とかは不要とのこと。
あっさりしたものだ。

 

待合室でザックの中身を確認する。
財布はある、iPhoneもある、土産のオーリーブオイルもある。
無傷。
被害無し。


  

 

ことの顚末を確認してみる。
記憶している事実はこうだ。
きのう、下船間際に僕がザックを置いたのは2階下船口の椅子の上。
写真を撮りに屋上デッキに上がった。
その間にザックが消えた。
1階の船内から屋上デッキまで捜索したが見つからなかった。
で、見つかったのは4階デッキの喫煙所の灰皿の下。


煙草は吸わないので喫煙所へは行った記憶はない。
どういうことだ?
僕の記憶ではカメラだけ持って屋上デッキへ行ったはず。
ザックはいかにして移動したのか?
盗難なら人の出入りのある喫煙所へは持ち込まないだろう。
やはり、僕が無意識にザックを持って行ったのか。
あるいは4階デッキで発見されたことが事実と違うのか。
盗難説は…うーむ、確率は低い。
ただのいたずらか?
意味ないし。
やっぱり自身を疑うしかない。
記憶が落ちている。
ザックが見つかったのはもちろん嬉しいが…。
自分の脳がちょっと心配だ。


  


実質の被害額はカード類の8枚の再発行手数料。
おそらく5000円近いだろう。
でも、それで済んで良かった。
そう思う。