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2012/5/25 森の朝


 デッデッポーポー、デッデッポーポー


能勢の森、午前5時。
キジバトの鳴く声で目がさめた。
キャンピングガスで湯を沸かしてコーヒーを淹れる。
昨夜の残り酒でぼんやりした身体を熱い飲み物が覚醒させる。 

   


僕は一人用のテントで寝た。
もう一つの5人用にA木とY田。
明け方、誰かの足音で目が覚める。
腕時計を見るとまだ4時台じゃないか。
気がつけばもう外は明るい。
それから30分ほどシュラフの中でうつらうつらして外へ出る。
早起きはA木だった。
散歩していたらしい。
年寄りか。


Y田も起きて珈琲を飲む。
昨日の残りの豚汁にご飯を放り込み雑炊にする。
卵を割りきざんだネギをかける。
飲んだ翌朝は熱い汁物がいい。
    


6時過ぎ。
さあ、撤収だ。
今日はA木も僕も出勤日なのだ。
二人にそれぞれミッションを与える。
A木はテント撤収、Y田は食器洗い、僕はシュラフやマットの片づけ。
こういう単純な軽作業は楽しい、と僕は思う。
嫌な奴と話をしたり、ケータイで交渉したり、スケジュールをやり繰りしたりする鬱陶しい作業に比べると数倍楽しい。
いや確実に仕事が進んでいくことは癒しにさえなる。
他の二人はどう思っているか知らないけど。


チェアやテーブルやテントについた汚れはぞうきんで拭き取る。
準備も大切だけど後処理も大切だ。
ちゃんとしておかないと絶対に後悔する。
仕事と同じ。
わかってるじゃん。
でも、悲しいかな仕事がない。


雨?
予報では昼過ぎからのはずなのに。
ま、想定内、ピッチをあげて撤収を急ぐ。


7時前、撤収完了。
毎朝これくらい早く起きていればここに住むことさえ可能だ。


…Y田くんの車で帰宅、キャンプ装備を下ろしてポートウェーブ西宮で朝風呂に入る。
しばらくソファで横になってるとそのまま爆睡しそうになる。
ヤバイヤバイ、と自分にムチ打って出勤、ニュースデスク勤務につく。
なにゃかんやと連絡業務があるうちはいいがヒマになると激しい睡魔が襲う。
電車やバスの運転士じゃなくてよかった。


テレビは次長課長 河本の会見映像が延々と流される。
興味のない話題ではないがあまり積極的に関わりたくはない。
自分には無縁でありたいと思う。
生活保護の規定というのは少しルーズなくらいがいいと思うのが本音だ。
暴力団関係者が役所の職員を恫喝して不正受給しているケースは放置して、
タレントを叩いたことで本来もらうべき人がもらえず、より苛酷な状況になるのではないだろうか。
今回の案件はどうみても声なきワーキングプアの層にとって明らかに逆風。
ある人が書いていた。
『100人が必要なところに80人にしかあげないよりも、「ズルい人」が出ても、本当に必要な100人をカバーした上で
 120人にあげちゃうほうが、はるかにマシなんじゃないかと思っているのです。もちろん、お金がないと難しい話ではありますが、理念として』
この意見はかなり叩かれていたけどあくまで理念として僕は支持します。


…タクシーで深夜帰宅、雨は上がっていた。
ヒロが、全日本女子バレーチームに物申す、今回の世界最終予選の感想を聞く。


・センター(ミドルブロッカー)の得点が少なすぎる。
  普通に戦っていればセンターが速攻、ブロックで得点する率がもう少し高いはず。
  荒木は得点パターンが少な過ぎてワイド攻撃のスピードとレンジ(距離)に劣る。
  大友〔山本)や杉山ならチャンスボールの時に必殺パターンがあったのに、と荒木にダメ出し。
  確かに速攻が遅い(変な言い方だけど)。ワイド攻撃にもブロックが追いつかれる。
  竹下と合ってないのでは? というか荒木に合わせるのが難しいのでは? と思う。
  ロンドン五輪に出られたとして竹下と合っている大友復帰が間に合うか。


・木村と竹下を少し休ませろ。
  江畑のパワー&スピードは世界に通用するレベル。
  でも、木村が狙われてこその江畑、新鍋、迫田なのだ。
  おとりになる木村がいつか疲弊しないか心配。
  少しは失点覚悟で休ませないと。


・セーフティーネット?
  最終予選の開催地ゆえドロー(組み合わせ)も優遇されている日本。
  最初に弱いとこ、調子を上げて強いとこ。
  当然、各国からのクレームは承知の上だろうが、それがプレッシャーになってないだろうか。
  今さらながら韓国と比べるとよくわかる。
  それが韓国の負けん気に火をつけたのでは。
  

起床5時、就寝3時。
長い一日だった。