読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

2009/5/13 記録映画『沈黙を破る」@七芸

朝のジョグが今日はかなりキツい。
10時近くなるとかなり暑いのだ。
夏が近づくとともに徐々にスタート時間を早めねば。
そのためには早起き鳥になれ。
熟年寝坊は減量とともに僕の最重要課題である。


…テレビのニュースもWEBニュースも腹が立つことばかり。
高速1000円というバカ施策とバラマキ追加予算。
百害あって一利なしの国民を馬鹿にした施策なのに、
メディアは無批判で、反対に嬉々として報道する。
あの環境破壊の大渋滞でトラックやバスやETC付けてない人は大迷惑。
1000円に割引した損失分は僕らの税金で補填するのだ。
車もETCもない僕らも同じように代償を払う。
そもそも税金ってその手の不公平感はあるもんだけど全然嬉しくないぞ。
バラマキ予算も認めたくないぞ。
2年後に税金が増えるだけだぞ。
船戸与一風に言えば、脳漿がぷすぷすと音を立てて煮え立つ、ような怒り。
これで、麻生太郎やるじゃん、と支持率が上がるのか?
そんなに怒ることでもないんでしょうか?
してほしいことはしてくれないし、して欲しくないことばっかりする。
Love me tender、清志郎の歌が聞こえる。


 何言ってんだー、ふざけんじゃねー
 核などいらねー
 何言ってんだー、よせよ
 だませやしねぇ

 何言ってんだー、税金(かね)かえせ
 目を覚ましな
 たくみな言葉で一般庶民を
 だまそうとしても
 ほんの少しバレてる、その黒い腹

 Love me tender, love me true
 Never let me go
 Oh my darling, I love you
 だまされちゃいけねぇ       (忌野清志郎『Love me tender』)


…読めば読むほど腹の立つ朝刊にある訃報が載る。
「作曲家 三木たかし 享年64」
去年、阿久悠の本を数冊読んだ。
氏と組んだ作曲家として、筒美京平、三木たかし、森田公一、都倉俊一の4人が印象に残った。
有名なところでは、筒美京平「また逢う日まで」、森田公一「あの鐘を鳴らすのはあなた」、
都倉俊一「ジョニーへの伝言」、そして三木たかしは「津軽海峡冬景色」。
でも、三木たかしは演歌の人ではなかった。
昔どこかで聞いたような郷愁を誘う旋律、特にワルツが好きだ。
♪ 好きといえばいいのに いつも言えぬままに  (伊藤咲子『乙女のワルツ』)
あるいは、
♪ 目を閉じていれば いくつもあざやかな場面が  (岩崎宏美『あざやかな場面』)
ワルツ以外でも、阿久悠の思い入れの強かった『思秋期』(岩崎宏美)も作曲している。
感傷的なメロディーが得意だったんだなあ。
阿久悠とのコンビで高校サッカーのテーマも書いている。
これは感傷でなく、溌剌、どこか悲壮も感じさせる。
妹は黛ジュン。


…夏のような午後、阪急電車で十三へ出る。
風俗案内所の前を通り七芸、あの『エグザイル 絆』以来だろうか。
今日は月曜、マンデーということで1000円で入場。
ドキュメンタリー映画『沈黙を破る』を見る。


土井敏邦という監督が17年間パレスチナを記録した映画。
この『沈黙を破る』はその4部作の最終章に当たる作品だ。

(公式HP http://www.cine.co.jp/chinmoku/

 


まあ、こつこつとビデオカメラで撮った映像は強いですわ。
テレビやWEBニュースで事実として知るのと実際の映像を見るのとは違う。
かなり違うと思う。


今年の初め、毎日のように流れていたテレビのニュース映像っていったい何なんだ?と疑う。
イスラエル軍の側から発射されるミサイルがガザ地区に打ち込まれる。
建物が密集した街から閃光と白煙が立つ映像。
それだけ。
血の色もないし、叫び声もない。


この映画のカメラがとらえた映像には色も音も満ちている。
ヨルダン川西岸のパレスチナ人キャンプ、狭い場所に押し込まれた人口密集地。
そこで起こったイスラエル正規軍の包囲作戦。
破壊と殺戮の2週間を監督はキャンプに留まり淡々と記録する。


この4部作の最終章『沈黙を破る』では、虐殺行為をしたイスラエル兵が語り始める。
“世界一道徳的”な軍隊として占領地に送られた元兵士たちが、自らの加害行為を告白する。
イスラエルは国民皆兵、男も女も必ず兵士になる。
登場するのはアメリカ人のように豊かで世界のどこにでもいる普通の青年たち。
コンピューターおたくだったり、ロック少年だったり、親思いの真面目な青年。


彼らの一人がインタビューで言う。
「除隊したあと、10人中8人はインドや南米に長い旅に出る。記憶を消したいからだ」
僕もヨーロッパやアジア、アラスカを旅してる時にイスラエルの若者に会った。
97年夏、アラスカのフェアバンクスの宿に海外からのバックパッカー数人が泊まっていた。
ある雨の日、僕が借りていた車でフェアバンクスの郊外へドライブして一日過ごした。
日本、オーストラリア、ドイツ、イギリス、そしてイスラエルから来た20代の男。
イスラエル人の彼は随分と長い旅をしているように見えた。
無口だが人嫌いではなさそうだった。
たまたま彼がモールでお金を下ろしたいというので運転する僕と二人っきりになった。
いつ帰るの? と聞くと、never、と言った。
あとどれくらい旅を続けるの? と聞き直すと、I’m not sure, long journy と呟いた。
彼も除隊したばかりだったのか、と映画を見て思い出した。


…夜は久々にA部氏と天満で立ち飲み。 
「大安」と「やまなか」をハシゴする。

小沢一郎が辞任。
読売新聞がまた嬉々として責任追及している。
僕でさえ、いや僕は、今回、小沢一郎はそれほどのことをしたのかな、と首をかしげる。
世論の圧力ではなく、選挙に勝つためだというが…。
それに、僕が感じている世論は新聞が書いているようなものではないと思うのだが。