目覚める。
思ったほどダメージはない。
昨日の夜、半身浴して、風呂上がりでヒロにストレッチをしてもらったおかげか。
首の刺し傷も晴れは感じるが痛みと言うほどではない。
ゴミ捨てに出るときょうも青空。
雨が続いていたことを忘れてしまう。
藤原岳で出会ったフクジュソウ。
季節が進みかなり葉っぱが猛ってしまって小型のひまわり、あるいは夏に咲く高山植物みたいだ。
この花を見ることが出来てヒロは大満足だそう。
そう言ってくれるだけで往復6時間の苦手な運転の苦労が報われる。
今後は下りは自分が先に歩くという。
僕はつい若い頃のペースで下ってしまうので危険だ。
今回、致命的な事故になるところだった。
神様が今回だけは見逃してくれたのだと思う。
下山中に転倒した。
滑落を避けようと木の根っこにつかまって難を逃れた。
身体が大車輪のように一回転した。
その際に木の枝が首の右後ろに突きささった。
すぐに自分で抜いた。
感覚でかなり深いことが知れた。
傷口を水で洗ってもらいタオルで止血して下山した。
車を自分で運転して近くの総合病院へ行き手当を受ける。
傷口は1センチ未満だが深さが4センチあった。
消毒、エコー検査、レントゲン、破傷風の予防注射。
痛み止めと抗生物質を処方してもらい2時間半運転して帰宅。
今朝の症状を書いておく。
傷口は痛みなし。
転倒したときの衝撃で軽いねんざしたみたいで寝違いみたいな筋肉痛あり。
首を回すと痛い。
(自転車に乗るとき後方の安全確認が不便)
患部を押すとさすがに痛みあり。
そんなところだ。
今朝、近所の外科クリニックへ紹介状を持って行く。
診てもらう。
「4センチの深さかあ、うわあ、けっこういってるね」と四十代くらいの男性医師が驚く。
「斜めに入ってるわ。これちょっとずれてたら脊損(脊髄損傷)になってたかも、運がよかったね」
太い血管も傷つけなくて幸いだった。
丁寧に消毒してもらう。
これが痛い。
「傷を縫いたいとこだけど内部の膿みや体液を出してしまわないといけないのでしばらく開けておきます。
ガーゼをつめて吸わせるようにしてるので毎日通ってください」とのこと。
経過を見ていかないと安心できないと言われる。
自分の不注意とは言え、いつなんどき厄災が降りかかるかわからない。
天罰、というか天の警告だと思う。
イエローカード。
2枚もらわないように心を整え引き締めたい。
…それでも仕事はある。
午後イチで出社、納品用のテープをピックアップして編集スタジオへ向かう。
15時過ぎより編集スタート。
20時過ぎに終わる。