2012/4/13 まださくら

朝から泣きそうな空模様、隔日で花散らしの雨が続く。
今日もヒロは義母の着替えのパジャマを持って病院へ出かけていく。
左の首から肩にかけてひどいコリ(凝り)がある。
ストレッチしてもひかないしつこいコリだ。
寝違えたという記憶はないのだが。
三十代まで僕は肩凝りというものを知らなかった。
走った後もいいかげんなストレッチだけで筋肉痛もなかった。
良質の筋肉を授けてくれた親に感謝しなければと思う。
でも、その財産もいつか涸欠する。
季節は春だが人生の秋、肩凝りや筋肉痛ともつきあっていく季節(年齢)だ。


夙川公園は夙川(しゅくがわ)の両岸が小高い土手で遊歩道になっている。
落花盛ん。土手の斜面に桜の花びらが敷き詰められた。

  

 

…北朝鮮がミサイル打ち上げに失敗。
ここしばらく騒然となっていた石垣島のミネーロが職を得たとのメールが届く。
午後になっても降りそうで降らない。
でも、時間の問題だ。
ウダウダしててもいたずらに時が過ぎるのみ。
えい、とWEBで映画のチケットを購入。
阪神香櫨園駅まで自転車、駐輪場に留め置きして阪急夙川駅まで歩く。
川面は花筏、駅には女子学生たち。
あはれ花びら流れ、をみなごに花びら流れ…。
をみなごしめやかに語らい歩み、というわけにはいかず、をみなごは花に嬌声を上げる。
  

 

…映画『アーティスト』@TOHOシネマズ西宮OS
アカデミー作品賞受賞作、16:20スタートの回に客は熟年層中心に20人くらいか。
   


モノクロサイレント映画を2時間近く見続けられるかちょっと不安だった。
案の定、途中で何度か落ちた。
サイレントからトーキーへ、そして華麗なるミュージカル映画全盛時代へ。
21世紀に生きる僕らがその歴史の曲がり角を心静かに見られるのはすべてを知っているからだ。
どんなボンクラであろうが今の時代を生きていれば神の視点で過去を見ることが出来る。
僕にとってサイレントのシークエンスはラストシーンへの長大なタメだった。
ああ、ミュージカルフィルムの時代だ、いいなあ、と思わせたところで映画は終わる。
フレッド・アステア、ビング・クロスビー、ジーン・ケリー、ジュディ・ガーランド…。
本筋とは違うそんな感想を書くくらいだから僕はこの映画の「良き客」ではなかったのだろう。
  <iframe width="500" height="350" src="http://www.youtube.com/embed/3Bj4Njfx4l4" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>


主人公のジョージ・バレンティンが玉戸さんに見えて仕方なかった。
演じているジャン・ジュダルジャンはクラーク・ゲーブル似のフランス人俳優。
サイレント以外の演技を見たいと思った。
いつもはエライ人の役が多いジェームス・クロムウェルが運転手役で出演、

 

…夕食はひとりでガーデンズの『古奈屋』でカレーうどんを食べる。
九条ネギ+揚げ入りで1250円とちと贅沢、戒めよう。
帰りも夙川沿い、夜桜もそろそろ見納め。
  


…田中と斉藤の直接対決を見る。
技量は別にして斉藤がプロでやるのはそんなに長くないのでは、と思ってしまう。
僕には理解不能なところがあるのだ。(わかるはずもないけど)


政府が大飯原発再稼働は妥当との判断。
「稼働させないと夏のピークに電力不足になる」とのこと。
まだ夏じゃないじゃん。
魂胆は一点突破全機再稼働なのだろう。
電力会社(たぶん関電だけじゃない)が大飯がもっとも再稼働しやすいと読んだのだ。
もうやめましょうよ。
将来の無いものをこれ以上無理やり進めるのは。