優子と直子の姉妹バトルで目が醒めた。
「まあ、ほんでもあんた、名前だけは売れてるんやさかい、どないか頑張ってやっていきや。
…そのうち理解してくれる人かてもっと増えていくやろしな」
「どうでもええ…うち、店辞めるんや。年明けに。辞めてパリ行ったんねん」
「何? あんたわけわからへんこと言うてるんや?
あんだけウチに自分の力だけで店やりたいやらタンカきっといて、
その様け! 何がパリや! どんだけ中途半端なんや!」
「姉ちゃんこそ、この店継ぐちゅうちゃあたんちゃうんか、何をほったらかして自分の店やるとか言うてんよ、
しかもあの物件、ウチが持って来た話ちゃうんか!」
「うっさい!アンタに関係ないやろ!」
「こっちのセリフじゃ!」
先に食べさしのみかんの皮を投げたのは優子、すぐに直子が応戦。
寝転んでテレビを見て笑っている聡子の頭にみかんの皮がのっかっていた。
『カーネーション』は二度おいしい。
見たあとにも楽しみがある。
レビューを書いたWEBサイトを巡回するのだ。
更新が早いのが「東京ポチ袋」、いつも昼頃には更新されているのでは。
プロのライターだろうか、洞察は鋭い。
僕が及びもしなかった登場人物の心情を愛情たっぷり、ユーモアたっぷりに解説してくれる。
今日の姉妹バトルについてこう書いている。
http://tokyo-fukubukuro.blogspot.com/
言うことなすことすべて正論。優子の「優」は「優等生」の優。
そして「優越感」の「優」。優子は間違ったことは一切言っていないのだが、
その上からの物言いと言い出すタイミングの悪さが直子に火をつけてしまう。
次に訪れるのが「カーネーションのあらすじ&感想を綴るブログ」
http://nhk-carnation.blogspot.com/
有り難いことにドラマを再現してくれている。
こういうのシナリオの聞き録り? 見録り? なんて言うんだろ?
末尾にあるツイートのような短い感想も楽しみだ。
他にもある。
僕が日記のタイトルに使わせてもらった「だってみんなもそう言ってるし」を書いたブログ。
「Kirikoのさすらい日記」 http://d.hatena.ne.jp/Kirico/20120214/1329221119
昨日見つけた「サカタ@カナダの雑文書庫」http://tomosakata.blogspot.com/
カナダで日本語放送を見ている男性のようだ。
上記の(おそらく女性による)2つのサイトと違ったアプローチで楽しませてくれる。
たとえば、
大衆に与えられてしかるべき、『大衆的だけど凡庸ではないもの』を
「カーネーション」制作陣が見つけ、精緻極まりない創り込みで届けてくれるおかげで、
日本国民はスカーレット小原な人生を毎日共有できるのである。
見る側の気持ちは当然自らの日常の振幅を超えて震え共振し言葉を発せずにいられない。
かくしてツイッターのカーネーションタグが大盛況になるわけである。
このエントリーで尾野真千子のコメントが紹介されていた。
「演じていて自己ベストどころではなく世界最高速を出しているとしばしば感じる」
オノマチやるなあ、この表現は並の女優では出来ない。
ファンだからよけいにそう思うのかもしれないが彼女の言語感覚は面白い。
あの狂言回しのモノローグ、もしかして彼女の意見が入ってるのでは、とさえ思う。
…今朝は六甲に霞がかかったような早春の陽気。
夙川公園から海沿いを30分だけ走る。
体重は変わらず。でも気にするな。今は代謝を上げるのだ。
海を歩くこどもたち。
ヒロにこの写真を見せたら、どんないいとこかと思うわ、だそう。
エサを獲ってる様子もなく、ただぷかぷかと浮かんでいる鴨たち。
彼らはどういう基準で、あるいは心境で、きょうは海で休もか、と判断するのだろうか。
浜で休もか、と判断したオナガの番(つがい)。
たぶん、外敵に襲われやすいけど楽、ということなのか。
右の旦那の方が、危ないかもしれへんけどやっぱ海はさぶいねん、と言ったのかも。
写真を撮ろうと近づくと左の嫁さんの方が顔をあげてこちらを警戒する。
止まるとまどろみ、僕が動くと顔をあげる。
鴨と だるまさんがころんだ で遊んでるみたいだ。
旦那の方は全く嫁さんまかせ。
眠ったままピクリとも動かない。