2010/2/7 過ごしたかけがえのない時間である。

サボっていたジョギング再開。
今年に入ってまだ走行距離70キロ、40日経つのに100キロに満たない。
1区大きく出遅れ、先手必勝が鉄則の駅伝で言えばかなり苦しい展開。
でもまあ、出遅れは僕の一部でしかない。
かのスーザン・ボイルも言ってた。
「47歳? そう、でもそれは私の一部でしかないわ」


Podcastで久米宏を聞く。
子供時代から10代との頃というのは毎日が「決断」に満ちている。
世界が毎日のように「決断」を迫ってくる。
自分(65歳)のような年寄りになると「決断」なんてものは滅多にしなくなる。
なんて話をする。


自分(52歳)のことを考える。
「決断」した方がいいと思うことは多い。
しないと手遅れになるかもしれない。
でも、しないなあ。
頑固で、そのくせ臆病だし。
いつもと違う選択をすることはとても億劫だ。
愚かしくも経験を経て賢くなったと思い込んでいる。
だから、新たな「決断」をして起こりうる面倒ごとを想像するだけで、もういいや、と尻込みする。
自分の行為を正当化するとしよう。
iPhoneは僕にとってちょっとした「決断」だった。
乗り換えって面倒だ。
別にa.u.のままで不自由はなかったし。
子供じみた好奇心が面倒がる自分に優って「決断」した。
大げさな物言いだけど。
タイピングは大幅に遅くなってミスばかりしてるけど後悔はしてません。


iPhoneの先達でもあるT夢クンに聞いた。
ータイピング遅くならない?
ーいや、慣れました。練習しましたもんタイピングゲームで。
やるじゃん。
そうだよな。
出来なきゃ練習しろよって思う。
欲しい、使いたいと思ったのは自分なんだから。
そういう前向きなアティテュードは中高年になると自然と失われる。
眼鏡堂氏は自腹でバンクーバーへ行く。
フリー記者はIDパスなんて取れないから女子フィギアの決勝チケットに大枚を投資した。
以前、いっしょにシアトル取材に行ったMカメラマンはスケルトンの越選手の応援に行く。
もちろん自費。
今日も星野道夫の言葉を書く。
「結果が思惑通りにならなくとも、そこで過ごした時間は確実に存在する。
 そして、最後に意味を持つのは結果ではなく、過ぎていったかけがえのないその時間である」


今日のジョギングはそのiPhoneと走った。
T夢先生に教えてもらったアプリ『BikeMate Lite』を起動させる。
スタートボタンを押していつもの湾岸コースを走り出す。
このアプリ、無料なのに凄い。
GPSで自分の走っている場所、速度、高度、距離、消費カロリーが表示される。
おまけにグーグルマップに走ったルートが記録される。
衛星写真にもルート表示される。
カメラボタンがあって、ルートの途中で風景を撮ると場所(緯度経度)も記録される。
まあ、GPSだから当然なのだが…。
いつもの湾岸コースは5.555キロでした。
本来は自転車用のアプリです。
東京や地方都市でジョギングするときに使うと面白い。
そういえば昔、伊集院が同様のアプリをラジオで紹介してたなあ

 

…BBC 6minute English、今週のテーマは『Lark&Owl』です。
(今週というのは僕にとっての今週でWEB上では別のテーマ)
英語で朝型人間を「ひばり」、夜型人間を「ふくろう」と表現するそうな。
僕は「ひばり」になりたいと思いつつ実態は「ふくろう」です。


…別府大分毎日マラソンの中継を途中から見る。
先頭集団に見た顔がいる。
大塚製薬の井川重史(いかわあつし)、京都産業大出身の26歳。
2005年のびわ湖大学駅伝、京産大のキャプテンで7区を走った。
全国的には無名、今回は一般参加(113番)で初めてのマラソン。
堂々たる走りだった。
30キロ過ぎから何度かスパート、レースを自分でつくる。
初マラソンの壁と言われる35キロを過ぎても集団の先頭。
最後はケニア勢と第3集団から驚異の追い上げをみせた豪州のランナーに遅れをとる。
2時間10分台、日本人トップの4位入賞。
あっぱれ、さすが雑草軍団出身、根性あるなあ。



…夕方から「白鷹 立春のしぼりたて新酒祭り」へ行く。
ヒロは飲まないので単独で参加。
自転車で行けるというのは西宮に住む便利なとこ。
図書館で予約していた本を引き取り、そのまま白鷹禄水苑へ。
お酒&料理(おつまみ)とミニコンサートで2500円払う。
今朝しぼったばかりの原酒をいただく。
蔵見学者用の限定酒。
さわやかで美味しい。
微発泡で香りがあって好みです。
実はあまり期待してなかったので嬉しい。
つまみは何故か串カツ、玉子焼き、ごま塩のミニおにぎり…。

蔵の2階にある「宮水ホール」でミニコンサート。
あのバラカン先生がラジオで紹介したTrad Folkのバンド『Shanachie(シャナヒー)』
去年の8月に京都磔磔で聞いた時と同じヴォーカルなしの女性3人編成。
ピアノ、アイリッシュハープとフィドルとパーカッション、メロディオン。
パーカッションのakiという女性が美人。
磔磔で見た時はそう思わなかったけど小柄な人だった。
アイルランドや北欧のダンス音楽を数曲。
『サリーガーデン』が聞けて嬉しかった。




『サリーガーデン』、正式には『Down by the Sally Garden』
アイルランドの第2の国歌と言われるほど有名な曲。
かのW.B.イエーツが伝承音楽に詩をつけた。
僕もティン・ウィッスルで毎日のように吹いている。
改めて聞くと本当に美しく旋律、ほろ苦く切ない詩、名曲だと思う。


盛り上がりのとこ、She bid me take life easy, as the grass grows on the weirs
「人生なんて気楽(easy)なものよと彼女は言った」がいい。
But I was young and foolish, and now I am full of tears
「でも、僕は若く愚かだった、今、私は涙にくれている」
I was young and foolish
ほろ苦いでしょ。
笛を吹きながらじんときます。
ナルシスト?


今日聞いたShanachie、CDでは日本語の歌詞をつけて歌ってます。
サンプルはこちら。
http://shanachie.jp/sally-.mp3


僕がベスト歌唱と思うのはモーラ・オコンネルが歌うSally Garden 。
動画の埋め込み拒否なのでYou-Tubeサイトで見て下さい。
泣けます。
http://www.youtube.com/watch?v=C2UZReQGNVI


ソプラノ歌手の波多野睦美さんがリュート伴奏でシンプルに歌う。
歌詞がよくわかる。
http://www.youtube.com/watch?v=lxjXPMNtp6o


日本語の詞をつけて歌っているバージョンも多くあります。
手嶌葵も歌ってたなあ。
White Mongooseというグループが「遠愛歌」として歌っている。
詞もなかなかいい。


 広い空の 雲間から 光 ふりそそぎ
 歩いてきた 道のりを 悔いるすべもない


 胸焦がすこの思い 届け あなたのもとへ
 涙のあと消せぬまま 吹く風にのせて


 笑ったこと泣いたこと 日々をくりかえし
 言えなかった一言が 遠くなる前に


 変わりなきこの愛を 翼つけとんでゆけ
 季節がまた巡っても 咲く花をそえて


http://www.youtube.com/watch?v=jatlfrq4wSk

 

tobaccojuiceという若いバンドも歌っている。
http://www.youtube.com/watch?v=18rHK27_hfg


…帰宅後、夕食は自家製カレーライス、目玉焼き添え。
『龍馬伝』を見て、亀田戦を見て、NHKスペシャル「ミラクルボディ」を見る。
アルペンスキー滑降という競技の狂気を知る。
生身の身体で時速160キロだって?
昔、アルベルト・トンバが言ってた。
「ママが言うんだ。滑降だけはダメ、危ないからって」
今、その世界のスターはノルウェイのアクセル・スビンダルという選手。
アクセル!
そう、フィギアスケートのジャンプの由来はノルウェイの選手アクセル・パウルゼン。
ちなみにサルコウもルッツも選手の名前。


…宮古島、小瀬選手の遺体が警察署から搬出された。
現地のY記者から送り出すナインの映像が撮れたとのメール。