2013/2/5 Good morning Mr.Albert.

『アルバート氏の人生』@大阪ステーションシネマ
ステーションシネマは高飛車な料金設定、夫婦50割引が2500円なのだ。
映画を見るたびに今年のベストワンが更新されていく。
「レ・ミゼラブル」<「カリフォルニアドールズ」<「拝啓、愛しています」<「アルバート氏の人生」、もちろん個人的な嗜好ではありますが。
幸福な映画ファンであることを噛みしめる2013年なのであった。
(ちなみにドキュメンタリー部門は2本見ただけですが「ファーストポジション ~夢に向かって踊れ~」が圧巻断トツでした)
泣きたい、とか、元気をもらいたい、とか、何もかも忘れて癒されたい、とか「~して欲しいと」いうモチベーションだけが映画を見る理由ではありません。
かといって、テーマは何?、何が言いたかったの? と追求するのも疲れる。
『アルバート氏の人生(原題 Albert Nobbs ) 』にはそんな一元的でない静かで深い感動がゆっくりとこみあげてきます。
自分の人生に置き換えるなんて近視眼的な見方をしなくとも物語はかくも極上に味わうことが出来るのだ。
上等の映画にはやはりそんな魅力があるのだと知ったのはある意味で人生の喜びでした。
いや、決して大げさではなく。
とにかく、グレン・クローズは圧巻です。


去年のアカデミー賞に3部門ノミネートされたが受賞は無し。
作品賞はノミネートも無し。
ぼく個人的には作品賞の「アーティスト」より数倍すばらしいと思う。
主演女優は「鉄の女サッチャー」のメリル・ストリープだったけどグレン・クローズに軍配を上げたい。
うーむ、いろいろと理由はあるだろうが納得出来ないな。

  
(例によって感想はのちほど)


…映画終わりで大阪駅周辺で買い物をする。
ヒロが欲しがっていた低山歩き&タウンシューズ兼用のトレッキングシューズを探す。
駅西のアルビにあるモンベル梅田店。
GORE-TEX メドーウォーカーという色もデザインも気に入ったものを見つける。
問題は履き心地。
巾も甲もキツくないという。
しっかりとホールドしてくれていい感じ、と言う。
購入決定。
価格は14600円、アルビの商品券が1000円分あるので13600円だな。
レジのお姉さんが「10360円ですね」と言う。
あれ?
打ち間違えてるかも。
得した、と思ったが根が正直なもので確認する。
だって、アルバイトっぽいお姉さんがあとで怒られたらかわいそうじゃないですか。
これ定価は14600円ですよね、何か割り引きがあるんですか?
お姉さんはうろたえてしまった。
すると責任者らしい男性が出てきて調べたら2割引だったことが判明。
ニューバージョンが出たので2月1日から割引されたとのこと。
値札に何も書かれてなかったのでわからない。
でも、気に入ったシューズが買え、しかも2割引。
気分がいい。
「アルバート氏の人生」を見たせいか貧しくとも清廉潔白でありたい。
善き映画は見る者を善き人にする。


いい気分で次は阪急百貨店、
ぼくにくれる誕生日チョコ(バレンタイン)を買うのだと言う。
催し物会場に行列が出来ている。
シェ・コヤマというパティシエ(ショコラティエ)のチョコレート。
本当は自分が食べてみたかったとのこと。


…夕餉はここへ行く。
扇町『寿司処たくみ』で2800円の寿司懐石。
鮨7貫、料理3品、赤だし。
握りは、いか、いわし、たこ、蒸し穴子、鯛、まぐろ、卵焼き、の定番されど全てに一仕事あり。
料理は、なまこ酢、かきの茶碗蒸し、鯛のあら炊き。
僕の追加は雲丹と鯛と卵焼き。
ヒロは大好物の蒸し穴子とボタン海老に大満足。

       


店主の藤本さんは南寝屋川高校出身とのこと。
僕が、南寝屋川には10回以上行きましたよ、というと驚く。
そうなのだ。
90年代前半、女子バレーの中野由紀選手の取材だった。
高校一年、史上3番目の若さで全日本入りした選手。
彼女のおかげでカナダ遠征に随行取材し、バンクーバー、ウィニペグ、ニューヨークへ行けた。
藤本さんは中野の一つ下の学年らしい。
憶えてますよ。
高校にテレビカメラが来たのなんてあのときが最初で最後でしたもん、とのこと。
なつかしい。
現在、中野はママさんバレーチームのエースで頑張っているらしい。


…今日はいい一日だったね、とヒロ。
いい映画、いい買い物、いい夕食と三拍子揃った。
こんな日は滅多にない。